せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

眉毛の行く末

日本はもう大晦日ですね。

こちらはもう少し。New Yearはイベントではあるものの、クリスマスのような盛り上がりはなく、まだまだクリスマスツリーも飾り付けもそこら中にあって、年が明けてもそのまま。

 

さて、今年一年どうでもいいことながら、どうなるのかと思っているもの。

 

それは、英国女子の眉毛メイク。

日本でもひと、いやふた昔前の細眉ブームはどこへやら、すっかりナチュラル眉、太眉が流行っている。太い眉は、こちらでも流行り。

が、国が違えば美意識も違うようで…。どんなんかといいますと、


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とか、


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とか、


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とか。

誇張なんかではなく、こんな眉毛の若い女子がウジャウジャしてる。ちなみに最初の二枚の画像は今年の眉メイクベスト25とかいうサイトで見つけた。これがベスト…。

眉だけでなく目のメイクも物凄いし、もう元の要素どこやねん、といいたい。盛り過ぎ。

しかも、こちらは美白ではなく、日焼けしたブロンズ色の肌が良しとされる。そのためファンデーションは地肌の色を無視した褐色を選びがち。それを塗りたくる。ただ、雑な人が多いので、首の下の方は白い地肌のままだったりする。

日照時間の非常に短いスコットランドの冬なのに、首から上だけやたらブロンズ色の肌をした極太眉の若い女子達が“私ら、めっちゃイケてるやん”みたいな感じで闊歩している。

そして、残念なのは先に出した画像はプロのメイクアップによるもの。これを手先の不器用な、まだ化粧も覚えたてくらいのティーンが真似するもんだから、輪をかけて不自然。

 

なんやろう…新しい歌舞伎の流派??昔、一部の女子高生が血迷ったヤマンバメイクの遅い襲来???

 

元のほうが可愛かろうと思うのは、私が年をとったからやろうか。もし、息子達が大きくなって、こんな彼女を連れてきたら、素顔に近い状態にして来てちょうだいって言ってしまいそう。そうならないためにも、極太眉メイクは2018年には廃ってほしい。

 

なんて、どうでもいい話で2017年が終わろうとしています。

皆様、良いお年を。

謎のクリスマスの定番

さて、みなさん、クリスマスは楽しまれましたか?

我が家は、義両親の家で料理好きの義父が作ったクリスマスディナーを食べ、飲み、プレゼントを開けてダラダラするという恒例の過ごし方。

とはいえ、義両親も旦那も無宗教なので、教会にいったり、テレビで朝から放送される教会でのスピーチ?や聖歌には目もくれず、キリスト教とは全く縁のない私には有り難い。

ディナーも世間がターキー、ターキー、というなか、うちはVenison(鹿肉)のパイづつみ、と世間を無視した義父が熟考したコースを美味しくいただいた。

 

そんな世間の流れをあまり気にしない義両親でも毎年、ツリーやデコレーション以外にクリスマスの定番のものが、食卓に出される。

といっても食べ物ではなく、


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これ。でっかい飴ちゃんのようなもん。こちらではクリスマスが近づくとどこの店でも大量に売っている。

で、何かというとクリスマスクラッカー。これがいくつもテーブルに並んでいて、ディナーの時に隣の人と両端を引っ張り合うと破れて、パンと大きな音を立てつつ中身が飛び出てくる。

クラッカーなのはいいとして、中に入ってるのが私には謎。

中には、ナゾナゾ?ジョーク?が書かれた紙切れ。これをクラッカーを引っ張った人が、他の人に問題をだすという、ナゾナゾとクイズずきの英国人らしいもの。ただナゾナゾとジョークは私の英語力ではピンとこず…残念ながら、楽しいとは言い難い。

そしてもっと謎なのが、中にさらに何か小さいガラクタが入っている。これが本当に文字通り、ガラクタ。幼児が作ったのかと思える薄っぺらい紙でできた王冠、短いメジャー、何も見えないミニ虫眼鏡、どう遊んでいいのかよくわからないパターゴルフゲーム、サイコロ…もう、意味がさっぱりわからないわけで。でもこのクラッカーの儀式が終わらないとディナーが始まらない。

 

謎すぎるクリスマスの定番…。

年末感

明後日はクリスマスですね。

 

こちらのクリスマスはカップルの日ではなく、家族の日。家族が集まってクリスマスディナーをともにし、プレゼントを交換するのが主流。

私の職場では今月に入ってから、顔を合わせれば、クリスマスショッピングはしたか、クリスマスカードは送ったか、プレゼントは買ったか、クリスマスはどこで過ごすのか、ディナーは何か…もう毎日何回もその話題で、飽きないのかと思うくらい。

 

この数ヶ月の楽しみがついに本番ということで、今週は、世間は浮足立っている。

我が夫婦はイベントごとにあまり熱心ではないものの、流石にここまで周りがウキウキしていると、クリスマスの話題をちょくちょくするように(といっても、かなり遅い義両親や友人へのカードやプレゼントの相談)。

そのため、今更プレゼントのラッピング用品(こちらでは店でラッピングはしてくれず、自分でしないといけない)を買いにスーパーに行くはめに。

ところが、準備準備とあれほどいっていたのは嘘だったのか、と思うほど、どこも大混雑で駐車スペースを見つけるのは一苦労だし、スーパー内の移動もカートの隙間をぬって歩き、レジにつけば長蛇の列。結局駆け込みかい。

 

そしてクリスマス当日と翌日のBoxing Dayはほぼお店は閉まって、街なかは閑散として、外にいるのは、犬の散歩している人と、まさかほぼ全ての店やレストランがしまってるとは思わない観光客くらい。

そしてクリスマスが終わると、一気に脱力し、あとの一週間は消化試合感でいっぱいのまま年が明ける。

 

ではでは、みなさん、Have a Merry Christmas!

冬の定番

先々週くらいから、スコットランドも本格的に寒くなって、温度も朝晩には比較的スコットランドでも温暖なエディンバラでも道路が霜で白くなっていることが普通になってきた。

 

こんな気温になるとPorridgeの季節だな、と思う。Porridge(ポリッジ)はオーツ麦。こちらでは、シリアルやミューズリーと並ぶ朝食の定番。

こんな感じ。


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や、こんな感じ。


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こちらの人はこれに、牛乳や水をいれて温めて食べる。本来は鍋でコトコト煮込むらしいが、忙しい現代人は電子レンジでチンすれば、数分で出来上がる。

加熱後はこんな感じ。


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…まぁ、見た目はあまり食欲をそそられるものではない。

このままでも食べれるけど、これにさらにフルーツや蜂蜜を入れて食べるのがいい。


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色味が加わっただけで、見た目もマシになる。

 

私は、こちらに移り住んではじめてPorridgeなるものを知った。最初、旦那が食べているのを横からちょっと味見したのだが、その見た目、はっきりしない味、ドロっというかねっとりとした食感があいまって、何でこんなのを食べるのかなーっと思っていた。

 

が、このPorridge、シリアルよりも価格的に安く、砂糖無添加のものを多いし、栄養価も高く、腹持ちもいい。

そんな体にも財布にも優しいということもあって、食べるようになった。すると、慣れとは恐ろしいもんで、そんな不味くなくなってきた。そして食感も牛乳の量と加熱具合で好みの柔らかさに調節できる。果物をいれれば、見た目も何とかなる。

そして何より、身体が温まる。食べてるうちから、身体がポカポカしてくる。冬の寒い朝にはとても有り難い。

 

そして、ふと思った。ジブリ魔女の宅急便に出てくる、ミルク粥ってご飯じゃなくて、ポリッジなんじゃないか、と。お米を頻繁に食べる文化じゃない国で、風邪だからってお米を食べるかな?それよりはもっと身近な食品を使う気がする。オーツ麦は普通に売ってる。ポリッジっていっても日本人にはピンとこないから、粥ってしたんじゃないんかな、と。色々な意見はあるとはいえ、個人的にはポリッジだと今では思っている。

 

日本でもダイエット食品として入手可能のようだけど、ぜひこれは広まってほしい。

 

国民食ならぬ国民飲料

スコットランドといえば、ウィスキー。

毎夜スコッチウィスキーを楽しむのか、と思いきや、なかなかのお値段でそんな気軽に楽しめない。

そんな中、ウィスキーを凌ぐ本当の国民的な飲み物がある。それが、こちら。


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その名は、IRN BRU(アイロンブル)。

この毒々しく輝くオレンジ色の飲料。お酒ではなく炭酸飲料で、この飲料を売ってない店はスコットランドではないほど。スーパーの飲料売り場には、この2リットルボトルの6本パックが山積みで売っていて、当然のように複数台買う人が多数。

 

なんとこの飲料、コカコーラよりもペプシよりも売上が多いらしく、炭酸飲料でそんな国はスコットランドくらいだとか。

 

私はというと、元々炭酸飲料が好きでもないし、この人工的な色がこわくて、渡英2年にして飲んだことが無かった。が、出産後の入院中に、どういうわけか炭酸飲料無性に飲みたくなって、旦那にIRN BRUをリクエスト。あ、500mlです。普段炭酸飲料を飲まない私のリクエストに旦那もびっくりしながらも買ってきてもらいました。

 

これで、少しはスコットランド人に近づけるかもーなんて。いざ、実食(飲)。

 

スコットランド人には近づけないと思い知る結果に。

 

全く飲めない程ではないものの…何でこれを好き好んで??というような味。思いつく中で一番近いのは、子供頃に病院でもらった咳止めシロップ。まぁ、そういう意味では懐かしい味。

 

でも、多分もう余程のことがない限り飲むことはない。

 

 

 

香水か乾燥機か。

もう今週から師走ですね。社会にでると、どうしてこうも時間が流れるのが早いんでしょう。

 

こちらは、11月に入る前からクリスマスムードに入る。ハロウィンが終わると、そのムードは更に強くなる。それとともに色々なブランドの香水のコマーシャルが、うんざりするくらい放映される。ほんとに、まるで香水が日常生活に欠かせないものかの如く。まぁクリスマスのプレゼントとしてパートナーに送るのに、”高額すぎず低額すぎず、ある程度ロマンチックで小洒落てる”というお手頃な物ではあるのだろう。いや、香水を目の敵にしてるわけでも恨みがあるわけでもないんです。ただコマーシャルの多さにうんざりしているだけ。中には去年と同じコマーシャルだったりで、2年間同じものを何度も見させられ、うんざり度も高い。

日本人やその他のアジア系に比べて欧米人の体臭は強めとは聞いたことがあるものの、香水が手放せないほど、そんなに臭うのか。私の知る限り、香水が強くて匂う人はいても、体臭がそんなに匂う人はいない。

 

ただ、別の匂いはよくする。

それは、衣類の生乾きの匂い。あの特有のカビっぽい臭いに柔軟剤の混じったような臭いがする人が少なくない。特に、冬には日照時間も短く寒いので、我が家のように、洗濯物を外干しする変人は少なく、100%部屋干しという家庭が大半。ちゃんと乾かせばいいものの、生乾きで着ちゃう人も結構いるようで、すれ違いざまに、ツンとあの特有の匂いがする人が多い。香水や柔軟剤の匂いで若干は薄れるものの、臭いの種類が違うのか混じり合わず、ただただ何とも残念な臭い。そうなると香水じゃなくて、必要なのはしっかり衣類を乾かす乾燥機ではなかろうか。

 

そんな訳で、香水のコマーシャルの一部を乾燥機のコマーシャルに変えてもらいたいと、どうでもいいことを思ってしまうクリスマスムードいっぱいのスコットランドです。

紅茶の国

英国といえば、紅茶。

 

その昔は、自国で生産できないから、わざわざ海を渡って他国に大規模なプランテーション作って、奴隷に作らせ自国に輸送するほどだから、本当に紅茶が好きなんでしょう。

アフタヌーンティーも有名だし、綺麗なティーポットとカップで優雅に美味しい紅茶とスイーツを楽しむ紳士淑女…。

 

が、そんなイメージを持った私がこちらに来て、意外だったのが、

全部、ティーバッグタイプ。

え、なんか違う…。美味しい紅茶というと、”茶葉はルーズなやつで、好みの量ポットに入れて、適温のお湯を注いで、ポットの中で茶葉を踊らすようにしてゆっくり抽出させて、茶漉しで茶葉を受けながらカップに注ぐ…”、と勝手ながら思ってたので、紅茶の国である英国も当然そうなんだと。

なのに、カフェでもレストランでもホテルでもことごとくバッグに入ってる。勿論、家やオフィスなんかは、当然バッグ。

 

なんだろう、別に紅茶に物凄く思い入れがあったわけではないけど、ちょっとガッカリ。

 

でも、面倒くさがりで、片付けの苦手な英国人には茶葉をティーポットにそのままいれて…なんてティーバッグの手軽さを知ってしまった現在となっては無駄にしか思えんのだろうな、という結論に勝手ながら至った。

 

因みに、こちらにはロイヤルミルクティーもなければ、レモンティー、アイスティーもありません。あるのはブラック(ミルク無し)かホワイト(ミルク入り)のみです。