せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

意味深

先日、職場である工場のオペレーターが、妙に神妙な顔をして、お願いがあるんやけどええか、と言ってきた。

普段、彼は陽気で冗談ばっかり言ってる(といっても、訛りがきつくて半分以上聞き取れないんだけれど)。顔を合わせる度、息子たちはどうしてる?と聞いてくれる、なかなかいい青年。

そんな彼がやけに心配そうに、静かに聞いてきたもんだから、ええよっと答えつつも、どんな深刻なお願いなのかと、こっちも心配になった。

すると、彼は自分の手を私の前に差し出した。

 

「これ、なんて書いてるん??」

 

彼の親指と人差し指の間の手の甲。そこには、タトゥーが彫られていた。ちなみにこちらでは、老若男女、仕事問わずタトゥーがある人が多い。

 

で、その彼のタトゥー。漢字らしき文字が。

その意味を知りたい、というのが彼のお願いだった。

っていうか、意味知らんと彫ったんかい。と思わずツッコんでしまう。

見ると、やけに幅広くて2文字に見えなくもないけど、その文字は”妹”。

これまた、何でやねんと思いつつ、心配そうな彼に意味を教えてあげた。

どう反応するかと思ったら、ホッとしたようで「よかった、変な意味やったらどうしようかと思った」と、笑顔で言った。

 

いや、それ、彫る前に調べた方がよくね?マジックの落書きじゃないんやし。

 

彫師も客も、中国人でも日本人でもなく、形で漢字を選ぶので意味はお互い知らないらしい。

確かに、日本の海水浴場で外国人が胸に”風呂場”ってタトゥーしてたのを見たことがあるし、フットボール選手が、何故それを、と思う文字のタトゥーをしてたりする。

日本でも、変な英語のTシャツ着てたりするけど、Tシャツとタトゥーはわけが違う。

 

知らないってこわい。

 

一難去ってまた一難。

先週先々週と、スコットランドイングランドの一部では珍しく大雪警報がでていた。

我が家の周辺地域では、幸いあまり積もったりせず、子供が楽しく雪だるまを作ったり、外ではしゃげる程度で住んだものの、職場のあるイングランドに近い地域では10センチ近く積もっていた。通勤路の8割方、銀世界。積雪やスリップ事故のせいで家と職場を結ぶ道路2本ともが通行止めになることも何度かあり、帰宅できるかとハラハラさせられた。職場でも積雪のひどい地域に住む何人かは来れなかったり、帰るのに一苦労したり、と散々な2週間だった。

 

うってかわって、今週は気温もあがってマイルド。

 

雪に振り回されてた人達は、これで元の平穏な生活に戻れると一安心。

 

が、銀世界をうみだしていた雪が全部とけたもんだから、そこら中で即席の大きな池だらけに。それは道路にまで及び、特に暗い時間帯は車じゃなくてボートいるやん、っていう水溜りが突如出現して、なかなかのスリル。

今度は浸水やそれが原因でおこった事故で通行止めになる道路が多発。ただでさえ道路の舗装状況がメインの道路すら田舎の古い国道並みに悪いのに、浸水なんてしようもんなら目も当てられない。水はけも当然悪いので、あと数日は水陸両用車じゃないと、っていう悪路を通勤する。

 

ちなみに電車もスコットランドのニ大都市グラスゴーエディンバラ間で土砂崩れがあって運行不可。

国民食の実は…②

さて先日、英国の国民B級食であるFish and Chipsについて、お店のオーナーが英国人でないと紹介したんですが、まだこのFish and Chipsには知られていない事実があるのです(私が知らんかっただけかも)。

 

茶色一色の見た目のバランスを無視するところは普遍なのだけれど、地域によってFishの種類が違う。

イングランドCod北大西洋タラ)なのに対し、スコットランドHaddock(コダラ)。ま、どっちもタラ科のこちらでは最も一般的な魚ではあるが、スコットランドHaddockの方がよく捕れるとかで、普通はこの魚らしい。因みに、英国連邦のニュージーランドでもFish and Chipsは人気で、アカダラやサメを使う。

 

さらに、何をかけるか、というのも地域によって違うらしい。日本でBritish pubをうたうHubなんかにいけば、ビネガーがついてくる。ビネガーはこちらでも主流。

が、Edinburghはブラウンソースという、これまたスコットランド人がこよなく愛するウスターソースの粘度を上げたようなソースをかける。同じスコットランドでもEdinburghを離れると、主流のビネガーをかける。さらにイングランドリバプールなんかだと、オーナーが中国系の店が多いせいか異色のChinese curryをかけるのだとか(Chinese curryが如何なるものかは別の機会に)。

 

単純な茶色い食べ物かと思ってたら意外と色々あるらしい。

雪事情

アメリカやカナダの寒波の影響か今週に入ってから、英国全土で大雪警報、注意報がでており、ニュースでも各地の積雪の様子が伝えられています。

スコットランドは極寒と思われがちですが、海流と風の影響で、実は緯度のわりにそれほど寒くなく、Edinburghでも、日本の都市部とさして違わないし、我が実家の奈良北部の方が寒い。

積雪も年に数回程度、中心部で数センチ積もるかというぐらい。頻度でいえば、東京と同じくらい。ニュースやラジオでは、この数日、ずっと余裕をもって家をでるように、とか不要な運転は控えるように、と注意している。

ふと、気づいた。道路の話はするものの、電車については殆ど触れられない。日本で、都市部だと、交通網パニックのレベルの積雪なのに。本当にぜんっぜん触れない。

そう確かに、スコットランドイングランドでも大半が)では、電車なんて交通網とは言えないレベルしか走っていないし、そもそも時間通りに到着発車しないなんて、天候がよかろうが起こるし、ストなんかで、そもそも電車動いてないよ、ってことも多い。

イングランドや他の地域はわからないけれど、そんなんなので利用者も車やバスに比べたら圧倒的に少ないので、時間を割かないんだろう。

当たり前っていえば当たり前なんだけれど、こういう時、あーここは日本じゃないんだなーと改めて思ってしまう。

 

国民食の実は…①

英国のガイドブックで必ず”これは食べとこう”と紹介される国民食とえいば、

 

Fish and Chips。

 

白身魚のフライとフライドポテトというごくシンプルなもの。


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うん、見事に茶色一色。このインスタ泣かせの食べ物を英国人は愛してやまない。

レストランやパブでも食べれるけど、テイクアウトが主流で、どんな小さな街でもFish and Chipsのお店はある。御飯やスナックとして、歩きながら手で食べてたりする。しこたまご飯抜きで飲んだ後、深夜近くに食べたりもする。日本で言うラーメンみたいなもんかもしれない。

 

が、この国民B級食、かなりの確率でイタリア人がお店をやってる。わが家の近所にも道路を挟んで2軒、お店がある。どちらもイタリア人が経営していて、うち一軒はイタリアンレストランに隣接している。なので、だいたいの店でピザも売っている。

 

でも、これってスコットランド、特にEdinburghだからだということを最近旦那におしえてもらった。地域によってオーナーの国籍が異なるそうで、イングランドの一部では殆どが中国人オーナーだそう。その昔、その土地土地で、主な移民の国籍が違ったからだ、とか。憶測でしかないけれど、その昔は、テイクアウトのお店なら移民にも開業しやすく、地元の客を呼び込むために、食材も入手しやすく、調理も簡単なFish and Chips も売るようになり、それが今も引き継がれているんじゃないかと。

 

代表的なB級食が移民に支えられているというのは、あまり知られていない事実。Brexitで、英国のFish and Chipsが危うくならない事を祈りたい。

 

気が早い

だいぶ遅いですが、明けましておめでとうございます。どうってことない日常のブログですが、今年は、もう少し更新の頻度をあげたいと思ってます。

 

さて、正月という行事がない英国。1日2日は大体のお店がしまって、会社も休みのところが多いものの、3日からはごく普通の日常。

1月になっても、未だクリスマスの名残が強い。普通のお宅だけでなく、町中もツリーはまだ出したまま、クリスマスの飾りやイルミネーションもそのまま。

本物の木を毎年買う家も多いこちらは?ツリー専用のゴミ回収がある。それがいつも年明け2週間後くらいにあるので、それまではクリスマスの名残が強く、クリスマスのあとは正月、そして節分と一気に休みなく変わる日本とは大違い。

名残は残ってるものの、クリスマスに一年の半分のエネルギーを注ぐ人々のテンションは、だだ下がり。特に行事ごともなく、もう次の楽しみは花が咲き始める春の到来までない。しかもその春すら、特に行事がない。

結果、次の一大イベントは夏休み。まだまだ寒いこの時期に、夏の旅行の予定を立て始める。いくらなんでも早過ぎやしないかと思ってしまうけど、そんなこというのは少数派。

義両親は、元旦にあったら7月にいくクルージングを予約したといっていた。昨日は上司から夏に2週間休暇とると宣言をされた。早すぎて、そうですか、としか言いようがない…。

 

眉毛の行く末

日本はもう大晦日ですね。

こちらはもう少し。New Yearはイベントではあるものの、クリスマスのような盛り上がりはなく、まだまだクリスマスツリーも飾り付けもそこら中にあって、年が明けてもそのまま。

 

さて、今年一年どうでもいいことながら、どうなるのかと思っているもの。

 

それは、英国女子の眉毛メイク。

日本でもひと、いやふた昔前の細眉ブームはどこへやら、すっかりナチュラル眉、太眉が流行っている。太い眉は、こちらでも流行り。

が、国が違えば美意識も違うようで…。どんなんかといいますと、


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とか、


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とか、


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とか。

誇張なんかではなく、こんな眉毛の若い女子がウジャウジャしてる。ちなみに最初の二枚の画像は今年の眉メイクベスト25とかいうサイトで見つけた。これがベスト…。

眉だけでなく目のメイクも物凄いし、もう元の要素どこやねん、といいたい。盛り過ぎ。

しかも、こちらは美白ではなく、日焼けしたブロンズ色の肌が良しとされる。そのためファンデーションは地肌の色を無視した褐色を選びがち。それを塗りたくる。ただ、雑な人が多いので、首の下の方は白い地肌のままだったりする。

日照時間の非常に短いスコットランドの冬なのに、首から上だけやたらブロンズ色の肌をした極太眉の若い女子達が“私ら、めっちゃイケてるやん”みたいな感じで闊歩している。

そして、残念なのは先に出した画像はプロのメイクアップによるもの。これを手先の不器用な、まだ化粧も覚えたてくらいのティーンが真似するもんだから、輪をかけて不自然。

 

なんやろう…新しい歌舞伎の流派??昔、一部の女子高生が血迷ったヤマンバメイクの遅い襲来???

 

元のほうが可愛かろうと思うのは、私が年をとったからやろうか。もし、息子達が大きくなって、こんな彼女を連れてきたら、素顔に近い状態にして来てちょうだいって言ってしまいそう。そうならないためにも、極太眉メイクは2018年には廃ってほしい。

 

なんて、どうでもいい話で2017年が終わろうとしています。

皆様、良いお年を。