せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

優勝より一勝

日本女子カーリング、銅メダル。あまり知らない競技とはいえ、嬉しい。Great Britainが対戦相手だろうが、旦那が英国人だろうが、今英国に住んでいようが、関係ない。嬉しいもんは嬉しい。

 

さて、そんな日本がオリンピックでもちきりのなか、こちらではオリンピックより一週間早く、ラグビーのSix Nationsが開幕。6ヶ国と思いきや、英国はイングランドウェールズアイルランドそしてスコットランドと4つは異なるチーム。これにフランスとイタリアの6チーム。傍から見れば、英国4チームは同じ国とはいえ、こちらの人にとっては相容れない4地域(国)。

そして今日は、その中でも特に相容れないイングランドスコットランドの試合がエディンバラで開催された。スコットランド人のイングランドに対する対抗意識は、かなり根深く、大阪が東京に対してもつ対抗意識とは比べられないほど、強く深い。

しかし、そんなアイデンティティに誇りを持つスコットランドは、過去10年間、イングランドとの試合は全敗。普通なら、諦めそうなもんだが、ここは歴史的に虐げられてきた(と感じている)スコットランド。10年なんかで諦めることなく、毎年、”今年こそは!”とスラムダンク安西先生なら感激するであろうレベルで挑んできた。

 

今年は怪我の選手がいたり、コーチが変わったりで、万全の状態とは言い難く、開幕から2試合ディフェンスに不安を覚える内容だった。

そして今日、また負けるんやろうな、と旦那には決して言えないが、正直思っていた。なんであれ、スコットランドイングランドに負けると不機嫌になる旦那。なので、けちょんけちょんにやられへん程度に負けなければいいやん、と思っていた。

 

が、そんな予想は裏切られ、イングランドにまさかの勝利!しかも3トライも決めて!

もうね、テレビに映るスコットランド人達の歓喜の表情は忘れられない。試合終了数分前には、スコットランド国歌の大合唱。

ここからテレビつけたら、間違いなくスコットランドがSix Nations優勝だと勘違いする。

興奮気味の旦那に、まるで優勝したみたいだね、というと、

 

”優勝よりも、もっと大事な勝利だ!イングランドに勝てさえすれば後はいい。”

 

との返答。

 

まぁ10年間の願いが叶ったとなれば、理解もできなくはない。

これで今晩からしばらくはスコットランド中のパブというパブでで歓喜の盃が交わされる事は間違いない。