コミュニケーション
渡英して最初、驚いたこと。
人懐っこい。いや、猫や犬の話じゃなく、人が。
他人同士であれちょっとしたコミュニケーションが求められる。
例えば、スーパーのレジは典型的で、最初は戸惑った。日本だと、よっぽど小さな商店的な地域密着型の常連ばかりのスーパーならともかく、普通はレジは”スピードと効率”が優先。特に後ろに待ってるお客がいればなおさら。店員は黙々とレジをうち、お客もさっと支払い済ませて帰るのが普通。それが当然で、まぁマナーと言ってもいいもんやと思ってた。あえていうならレジ袋のいるいらんという質問くらい。でもそれって別にかいわれでもないし、ごく事務的なもん。
それがこちらでは、店舗が大きかろうが、レジで列ができてようが、レジ袋いるいらんの後に、
”今日はいい天気ね~”
”ひどい天気ね~”
”調子どう?いい一日やった?”
”これからどっかいくん?”
等など。
結構な確率で会話がはじまる。
店員は知らん人。最初は、えってなってなんと答えていいのか一瞬わからず、愛想笑いぐらいしかできんかった。
こちらの人は、特にお年寄りはそこから数分話し込んだりする。
これ日本でやったら、後ろの客からクレームがくる。
が、こっちでは日常茶飯事というか普通なんで、特に皆気にすることなく、文句言うこともなく、気長に待ってる。
いらちな私は最初はイライラしたが、そんな会話でちょっと気分が良くなったり、気が紛れたり、寂しさが紛れたりする人いる。それに、その数分で急いでもしゃーない、とすっかり慣れた。
スーパーだけでなくて、カフェやレストラン、バス、服屋でも同じような感じ。
特に今は妊娠してお腹も大きいので、店だけでなく、道端でも全然知らん人からも”いつ産まれんの?” ”男の子?女の子?それともサプライズ?” ”あんまり無理しなや”とか。
全然知らんとはいえ、なんとなく、嬉しいもん。
(まあ当然みんなが皆、こういうわけではないし、地区なんかによってもだいぶ違う。)
効率よりも交流が大事な国。