せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

おあずけ

先日冬の終わりを告げる花が咲き始めたことを書いたのに、只今、英国全土はまさかの大雪。



f:id:cheekymonkeynori:20180301224105j:image



f:id:cheekymonkeynori:20180301224134j:image

朝起きてカーテン開けたら、北海道になってた。

 

シベリアからの寒波だそうで、Beast from Eastとか呼ばれている。

おかげで、昨日から今朝までエディンバラ周辺も含めスコットランド全土で大雪警報がレッド。こちらの警報は3レベルあって、軽い方から黄色、オレンジ色、赤色になる。こちらにきて、嵐や雪、雨でオレンジまでは見たことがあったけど、赤は初。ニュースでは命を落とす可能性がある、とのことで、極力外出はしないように何度も呼びかけていた。

普段は雪が積もらない我が街で、昨日朝に10センチを超える積雪だったので更に寒い職場のある町まで無事につける可能性も低いだろうと早々に見切りをつけて休む旨連絡した。近くに住む同僚は何とか家は出たものの、途中で引き返したらしい。上司も何とか職場にはついたが、帰宅できるか危ういので早めに退社するといっていた。

そして今日も天候は回復せず、スコットランドの交通の要であるバスが全線で運休。それをうけて、トラムは24時間運行する、とのこと。が、このトラムはエディンバラのごくごく中心の一部しか走ってないので、ほぼ意味がない。

何とか車で移動しようとする人達もいるが、雪にタイヤをとられ、立ち往生。

というわけで、スコットランドは色々ダウン。大型スーパーやスタッフが近所に住んでるという店以外は閉まっていて、外にいる人もまばら。何だか、クリスマス当日のような静けさ。

 

警報レベルは昼前に赤からオレンジに変わったものの、あんまり天候は変わらず、今も吹雪いている。

 

明日、会社に行けるんだろうか。

 

 

 

優勝より一勝

日本女子カーリング、銅メダル。あまり知らない競技とはいえ、嬉しい。Great Britainが対戦相手だろうが、旦那が英国人だろうが、今英国に住んでいようが、関係ない。嬉しいもんは嬉しい。

 

さて、そんな日本がオリンピックでもちきりのなか、こちらではオリンピックより一週間早く、ラグビーのSix Nationsが開幕。6ヶ国と思いきや、英国はイングランドウェールズアイルランドそしてスコットランドと4つは異なるチーム。これにフランスとイタリアの6チーム。傍から見れば、英国4チームは同じ国とはいえ、こちらの人にとっては相容れない4地域(国)。

そして今日は、その中でも特に相容れないイングランドスコットランドの試合がエディンバラで開催された。スコットランド人のイングランドに対する対抗意識は、かなり根深く、大阪が東京に対してもつ対抗意識とは比べられないほど、強く深い。

しかし、そんなアイデンティティに誇りを持つスコットランドは、過去10年間、イングランドとの試合は全敗。普通なら、諦めそうなもんだが、ここは歴史的に虐げられてきた(と感じている)スコットランド。10年なんかで諦めることなく、毎年、”今年こそは!”とスラムダンク安西先生なら感激するであろうレベルで挑んできた。

 

今年は怪我の選手がいたり、コーチが変わったりで、万全の状態とは言い難く、開幕から2試合ディフェンスに不安を覚える内容だった。

そして今日、また負けるんやろうな、と旦那には決して言えないが、正直思っていた。なんであれ、スコットランドイングランドに負けると不機嫌になる旦那。なので、けちょんけちょんにやられへん程度に負けなければいいやん、と思っていた。

 

が、そんな予想は裏切られ、イングランドにまさかの勝利!しかも3トライも決めて!

もうね、テレビに映るスコットランド人達の歓喜の表情は忘れられない。試合終了数分前には、スコットランド国歌の大合唱。

ここからテレビつけたら、間違いなくスコットランドがSix Nations優勝だと勘違いする。

興奮気味の旦那に、まるで優勝したみたいだね、というと、

 

”優勝よりも、もっと大事な勝利だ!イングランドに勝てさえすれば後はいい。”

 

との返答。

 

まぁ10年間の願いが叶ったとなれば、理解もできなくはない。

これで今晩からしばらくはスコットランド中のパブというパブでで歓喜の盃が交わされる事は間違いない。

お門違い

昨日から英国を揺るがしているニュース。

 

全国のケンタッキーフライドチキンが閉まっている。

 

いや、ほんま。これが朝のトップニュースの一つになっている。

チキンの流通ミスだか何だかで店にチキンが無くなって、営業できないとか何とか。それで300店舗以上が休業中。

 

はっきりいって我が家にとってはどうでもいい。

が、このニュースには続きがある。

 

それは、警察が全国に向けて、わざわざニュースで、

 

”KFCの休業に関して、警察に苦情の電話をかけないで。警察の管轄ではありません”

 

とお願いしている。

いや、そらそうやろ。犯罪じゃないし。苦情をいうのも理解できないけど、それを警察にわざわざ電話しようってどんな思考回路なんや。

全国ニュースでお願いするくらいってことは、数件とかでなく、相当数電話かかってるってことだろう。馬と鹿には悪いけど、馬鹿なんやろうかと思わずにはいられない。

 

時々、英国人の思考回路は理解に苦しむ。

もう少し。

近所の公園に散歩へ。

公園と言ってもほぼ自然のままの林。木の根本にちらほら小さい白い花が咲き始めていた。


f:id:cheekymonkeynori:20180221050841j:image

これ、こちらではよく見るスノードロップという野草。

これが咲くと、もうそろそろ冬が終わって春がくると感じる花。日本だと梅みたいなもんかも??

やっと長い暗い冬が終わって、スコットランド人がまちに待った春が来る。

 

画像の向きがおかしくすいません。スマホから投稿するとどうしても向きがおかしくなって直せず…

賞金目当て?

冬季オリンピック真っ只中。しかし、時差や、出場選手が夏季に比べ少ないせいか、ことらの盛り上がりは、やや低めに感じる(平日日中テレビを観てないからだけかもしれないけど)。

そんな中、フィギュアスケート羽生結弦選手の金メダルを今朝の再放送で知った。

フィギュアスケートはあまり詳しくはないものの、何となくフリーの演技を旦那と朝ごはん食べながら鑑賞していた。

すると、演技中コメンテーターが唐突に、

 

Hanyu is absolutely on the money so far. 

 

と言った。

 

え??ここでお金の話??メダルじゃなくて賞金の話??演技の最中に??なんだなんだ??

 

気になって演技に集中できず。

 

で、旦那に”何でここでお金の話なの?”と聞いてみた。

 

すると、お金の話じゃなく、丁度いいってことだよ、とのこと。

辞書で調べると、

(right) on the money=accurate

だそう。”正確な、的確な”ということらしい。

別に羽生選手が賞金目当てってことではなく、何となく安心。

朝から英語の勉強になった。

 

 

悪路は続くよ、どこまでも

数週間前、二人用のバギーのタイヤがパンクした。義母が息子たちを近くのだだっ広い公園に連れて行ったら、突然パンクしたらしい。

サイズは違えど、自転車のタイヤと同じなので、自転車のパンク修理のキットを買って自分で修理しようとした。

色々あって何だかんだで修理にお金と時間がかかった。

 

やっと直ったタイヤを装着し、翌日バギーで義母が行った公園に散歩に行った。

が、30分もしないうちに、同じタイヤがパンクした。

やっと直したばかりなのもあり、心が折れて、未だパンクしたタイヤは自転車屋に持っていけず、もう新しいタイヤとチューブに一新しようかとすら思い始めていた。パンクの原因は、園の入り口の、足ツボマッサージかと思えるほどの石畳のせいか、園内のそこら中に生えている雑草のいかついトゲのせいかは不明にまま。

 

そして今朝。通勤途中で車のタイヤがパンクした。


f:id:cheekymonkeynori:20180215215532j:image

 

パンクしたのは、牧場で囲まれた田舎だったものの、車で10分ほどの距離にわりとまともな町があったので、そこの修理工場に開店と同時に持っていった。

が、フロントの助手席側だけと思っていたら、運転席側も圧が保てず交換しないと行けないと言われる。

 

まさかの2本交換で、痛い出費。

とはいえ、パンクは直ったので、そのまま出勤し、帰りにパンクしたであろう場所をゆっくり走って確認してみた。

が、道路が凸凹なうえ、穴もちょくちょくあるし、脇にはわりと大きい石は落ちてるし、一体どれが原因なのか…。当初は縁石にぶつけたんじゃないか、と思ったけれど、羊の牧場内をぬける道路で、縁石なんてものはなく。

 

スコットランドの歩道も道路もタイヤにはシビアなことを痛感する今日この頃。

予防接種

日本でもインフルエンザが流行ってるらしいが、英国でも流行っている。

インフルエンザになったら、乳児二人の世話もできんし、お互い看病する余裕はない、渋る旦那と共に、昨年の早いうちにワクチンをうった。

 

昨年GP(かかりつけ医)でワクチンをうったので、今年も、と当然の如くGPに予約をいれた。

ところが、当日、診察室に入ると看護師から、”あら、あんたにはワクチンうたれへんのよ”と言われる。

え??何で??不足するにはまだまだ早いやろうに。予約したとき、受付の人はワクチンねーと普通に予約とってくれたのに。

訳を聞くと、GPでワクチンを打てるのは、65歳以上の高齢者と妊婦のみ。GPは無料なのでワクチンも該当者は無料でうってもらえる。じゃあ、お金を払えばうってもらえるのかと思いきや、料金の問題ではなく、優先順位の高い高齢者と妊婦にしか打てないという。

じゃあ、どこで打ってくれるのかと聞くと、大きなPharmacyで、とのこと。つまりは調剤薬局

何故、GPで予約を取れたかは聞いたときろでわかるわけはないので、大人しく、その足でこちらの大手のドラッグストアに行ってみた。が、我が町の支店は小さく、ちょっと離れた大きな店でしかやってない。まぁそんな気はしてたけど。

無駄足に続く無駄足。結局、家に帰ってネットで、少し離れた大きな薬局に予約を入れる。支払いは予約時にカードで払う。

 

そして予約した当日。予約番号が書かれたメールを持参し、ドラッグストアの調剤の受付に。

10分ほど待った後、でっかいオバちゃんがきて、”ワクチンうつから、こっちのブースに入って”と、証明写真の機械?よりもちょっと大きいくらいの激狭な小部屋に誘導される。でっかいオバちゃんも一緒なので、圧迫感が半端ない。

オバちゃんは慣れたもんで、テキパキと、それでいて多少の世間話を交えつつ、ワクチンの前に問診をし、あっと言う間にワクチンを打って終了。

ちなみに費用は日本円で2500円程度だった(気がする)ので、日本とそんなに変わらないか若干安いくらい。

無駄足があったものの、薬局でうてるのは結構便利かもしれない。