せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

欠かせないチャリティショップ

日本にはほとんど無いけど、こちらで極々一般的なもの。

 

チャリティショップ。


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日本でいうチャリティショップの私もの勝手なイメージは、何かのイベントなんかで一時的な簡易の店舗で、その団体の人達が手作りした食品や物を販売して、たまたま店がでていたから行ってみたという感じ。日常生活で使用する場ではなかった。

 

こんなイメージと、こちらのチャリティショップはかなり違う。第一に臨時のブースや店舗でなくて、ちゃんとした(?)お店で、ずっとそこで営業してる。

第二に手作りのもの売ってるわけではなく、殆どが寄付された中古品や新中古品で、食器から服、家具、本、電化製品と、日本だとリサイクルショップといったほうが適当。

第三に、その店舗数。めっちゃある。うちの町は人口1万2000程度の小さな町で、店が建ち並ぶメインストリートは300メートルに満たない。しかも大型スーパーの駐車場もいれて。その通りとその脇に5軒。3軒は数十メートル範囲にある。因みにコンビニ(といっても、個人経営の8時には閉店する不便なコンビニ)は2軒。ファーストフード店はSubwayとドミノピザの2軒。なのにチャリティショップは5。如何に多いかお分かりいただけるだろう。

それぞれチャリティは違っていて、心臓病、腎肝臓病、癌研究や患者さんをサポートするチャリティだったり、退役軍人のサポート、環境保護団体、動物保護団体だったりと様々。でも扱う品物に違いはない。

 

うちの町が特別多いわけではなく、どこの町にもあって、Edinburgh市内にいくと、さらに多様なチャリティがあって、店舗数も相当数ある。そうなると、まともな店自体が少ない中で、中古品だけど、安価でたまに掘り出し物もあるので、意外と重要なショッピング先となっていて、午前中なんか年配のご婦人方で混雑している。

 

革命的なことがない限り、24時間営業のコンビニなんてできるわけもないし、スーパーも足りてるとなると、近い将来、子供服やおもちゃでもっとお世話になるだろうから、もうちょっと店舗数が増えてもいいんだけど。

母子手帳

こちらの母子手帳(personal child health record)↓
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日本の母子手帳
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日本のものよりも可愛い。

そしてバインダーなので、後から産院やかかりつけ医での記録を追加できて便利。(医療機関にかかるとき、定期検診には常時持参しないといけない)

 

中身は日本のものも似ていて、成長曲線や予防接種の記録。日本の方が説明が細かい、多い。

こちらのは、Primary School(日本の小学校にあたる)まで。日本のは一応20歳までらしい。

日本の母子手帳の月齢ごとの成長の目安を読んでると、えっ!?そうなの、というものもちらほらありますが、その点は、また次の機会にとりあげます。

 

ややこしい

妊娠、出産をきっかけにNHS(National Health Service, 国民保険)のメルマガに登録した。定期的に、子供の成長や病気についての情報が送られてきて、知識も語彙力もない私にとってはありがたい。

ただね、よくね、”あなたの近所の医療機関”や”補助制度”なんかを調べるリンクが貼っ付けてるんだけども、調べる度、ことごとく”このサイトはイングランドのみで、スコットランドについてはサポートしてません。NHSスコットランドのHPで調べて”ってエラーになる。

いや、仕方ないのかもしれない。議会も別にあるしね、行政が違うもんね。

でもさ、日本人の私からすると、そうはいっても同じ国じゃないん!?一緒にして!って思うわけで。もしくはスコットランド用のリンクも追加して、って思うわけで。

NHSだけでなくもう色々、頑なに別なんですわ。かといってVISAとか、たまに統一されたり。

こっちの人にすればごく当然なんでしょうがね、ややこしい!もう一緒にすればいいのに、と思うけど、スコットランド人のプライドが許さないだろうな…。

この対抗精神、関西が関東に対して持つ対抗意識と似たようなもんかと思えるけど、実はずっとずっと根深い。今後も度々スコットランドイングランドの確執?をお届けします。

案外、大丈夫らしい(英国出産事情)

もう2ヶ月以上前のことにはなるけれど、英国で出産した時のこと。

初産だったので、助産師さんや医者に言われるがまま、疑問もさして抱かなかったけど、日本の出産事情や産前産後のいろは(今更です…)をみて、そんなに違うのかと知ったこと。

以前にも投稿したけれど、自然分娩でも帝王切開でも入院は最低限。私は双子で未熟児、帝王切開ということで、9日間の入院。これはかなり長い方らしい。因みに日本で同時期に帝王切開で出産した知り合いは一ヶ月以上入院していた。

で、今回は帝王切開の術後と出産後の赤ちゃんについて。

 

帝王切開後は当然、痛み止めを投与されるわけですが、その痛み止めが、これで大丈夫なん?って言われそうなほどの、ごく一般的な痛み止め(バファリンやイブのような市販のもの)。特に量が多いわけでもなく、生理痛や頭痛の時と量も変わらない。どうしても痛い場合は、勿論もうちょっと強いものを処方してもらえる。私も術後一日目は流石に痛く、その翌日が不安だったのもあって強めの痛み止めをもらったけど、その後は普通の痛み止めをもらっていた。しかもこちらは、術後安静という日本とは違って、出来るなら動くように、と言われる。勿論、無理強いされないし、補助が必要なら、助けてもらえるけれど、回復を早めるには動くのがいい、という日本と真逆のことを言われる。なので幸い経過良好だった私も術後の翌朝にはトイレ、シャワーを一人ですまし、数日後は病院内のキオスクまでノロノロと歩いていってた。

問題の痛みはというと、これが意外に無問題。退院後も念のために勧められた市販の痛み止めを飲んでいたものの、市販品がこんなに強いのかと逆に不安になりストップした。

勿論、個人差があって状況にあった治療は必要とはいえ、日本で言われほど、絶対安静でなくても、出産できるだけの生命力がある母体はやっぱり強いらしい。

でも、いざ子育てがはじまると、息つく暇がまぁないので、日本の上げ膳据え膳な状況も体験したかったなぁ、と今更ながら思う…。

貴重品

旦那と付き合いだした時、えっ!なんで!?と仰天したこと。

 

それは、ティッシュの使いまわし。

しかも、しっかり鼻をかむという役目を果たしたティッシュ。そのティッシュを捨てずに、再利用する。しかも数回に渡って。

 

最初は使った後に、ズボンや鞄のポケットに使用済みのティッシュを突っ込むのをみて、近くにゴミ箱がないからか、と思ったのだが、二度三度とポケットから度重なる使用によって分解すんじゃないかと思えるほどのティッシュが出てるのを目撃し、”後でゴミ箱に”説は否定された。

気になるので、ある時、旦那が鼻をかんだ、ティッシュを捨てないのかと聞いてみたら、当然のごとく”もう一回使うんだ。もったいないから”と。

 

正直、いくら好きな相手とは言え、”いやそれはちょっと…”と思った。だっていくらエコとはいえ、貧乏臭いし、何より衛生的に問題あり。鼻水がついたティッシュが一時保管されるポケットはどんなに汚いことか。カバンや服で鼻を拭いているのとさして変わりない。さらに、ポケットの使用済みティッシュ捨てるのを忘れて洗濯してしまった日には、旦那の鼻水を含んだティッシュの切れ端が他の洗濯物にくっついて、迷惑なことこの上ない。の英国は紳士の国と思ってたけど、うちの旦那は違った。

 

で、こちらに移住して、ティッシュの値段の高いこと!!日本だと、安いものだと大体5箱で二百円前後。1箱約40円。

こちら、1箱もしく2箱ずつでしか売っておらず、しかも1箱1ポンド。約150円!日本の3倍以上!!1箱あたりの枚数はほぼ同じ。サイズも同じ。紙質も特に良いわけではない。あまりに高いので、我が家は値段の安いPB品を使用。それでも1箱100円近い。高っ!アロエエキス入りとか、シアバター入りとか、鼻セレブ的な商品はさらにお高い。

そしてポケットティッシュは、無料でもらうものではなく買うもの。箱同様、こちらもいいお値段。

 

旦那が、勿体無いと言っていた意味が何となくわかった。

が、それでもティッシュの再利用には賛同しかねる。

再利用を他の人もしてるのかは不明(今のところ目撃したことはないので旦那と義母のみの可能性あり)。

 

因みにトイレットペーパーもかなり高い。

 

 

静かなる戦い

建物が基本的に古いスコットランドエディンバラ。市内中心部は築数百年の建物(もちろん使用中)がゴロゴロし、中心部以外でもそんな建物がチラホラする。建築時と今の生活のギャップがありすぎて、困る事もある。

 

その代表ともいえるのが、駐車場。

当然数百年前に車があるわけもなく、アパートでも戸建てでも駐車場がない所が多い。駐車場スペースがあるのは新築か、庭付き戸建てでリノベーションした家だけ。

駐車場がないので、基本的に路上駐車。築50年60年のこちらでは"新しい"アパートが建ち並ぶ我が家の周辺も路駐↓


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でも路駐するにも駐車できるスペースに対して、車の数がかなり多い。

そうなると、如何に家から近い場所に駐車できるか、特にアパート前のスペースは無言の奪い合い。特に帰宅ラッシュの夕方や近所でイベントがるような週末は、そりゃ大変。ちょっとでもスペースを見つけたら、すぐ駐車。でないと、数分後にもどったら、もうあいてない。たまに出かけようと車に乗ったら後ろで待ってたりする。如何に近くにとめれるか、日々戦いが繰り広げられている。

 

違和感

料理番組が好き。

他に面白い番組があんまりないっていうこともあるけれど、その土地の文化や国民性でるからだと、勝手に思ってるから。

 

そんな料理番組やレシピを見て思った事。

① 雑っ。

日本:材料の分量はキッチリ計って、調味料は計量されて小さい器に入ってる。切るときは、まな板から出ない、こぼさない。

英国:基本、目分量。大さじ1とか言いながらも、明らかに多かったりするし、何だったら袋からそのまま投入(メーカーの広告なのかもしれない)。まな板から食材がコロコロと落ちようが、粉をこぼそうが気にしない。手でサッと払えばいいじゃん!

 

②これは番組やシェフにもよるけど、よく喋る。上沼恵美子もびっくり。喋り過ぎて、調理の説明が飛ばされがち。暫くしてから“さっき入れたのは…その後入れたのが…それをさっきみたいに…”って。見てるこっちは話を聞きながら、しっかりシェフにしていることを覚えてないといけない。

しかも、材料や調理法のおさらいはない。

 

③皮むき不要。多くの野菜の皮はそのまま。無駄が少ない、素材のままって考えればいいのか…

 

④日本風、和食といって作られる料理のツッコミどころが半端ない。

異国で自国のものを作るってなると、多分どこも一緒なんだろうけど、未だ蕎麦がヘルシーなサラダの材料として扱われていることに物凄い違和感。たしかにね、日本でもアレンジとしてサラダっぽくしたレシピはあれど、メインは温かいお汁に入れる、もしくはざる蕎麦。何故か春雨あつかい。
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そして、もう一つの食材。昆布。昆布はこっちでもKonbuとしてアジア系の食品店やちょっと小洒落たオーガニック店で入手できる。出汁は、和食の基本のキ。出汁がまずいと料理は台無し。なのに、こっちの出汁の取り方は、沸騰させてグツグツ。昆布巻や佃煮っていうなら、それでいいけれど、昆布は食べない。あくまでスープをとるため。いや、だったら沸騰する前にとって!煮込まないで!雑味がっ!ヌメリがっ!!と見るたび、思わず叫んでしまう。誰か基本の出汁のとり方を広めてほしい。