せっかち関西人ののんびりスコットランド移住生活。

どういう訳かスコットランド人と結婚することになり、30数年の日本生活を捨てて、2015年秋からスコットランドのエディンバラに移住した関西人のどうってことない日常と育児日記(予定)。

憩いの場

英国人はBingo好き。

 

そう、ビンゴ。あの結婚式の二次会の定番の、人畜無害のゲーム。

こちらの人はビンゴがやたら好き。どの位好きかっていうと、

 

スマホのアプリのCMは大体ビンゴ(もしくはスポーツ賭博)。

②ビンゴセンター。ビンゴをするためだけ施設が町にあることが多い。

 

因みに、賞品ではなく、賞金だそうでちょっとした賭博らしいけれど、お年寄りには大人気。週末ともなると、大勢のお年寄りが続々と建物に吸い込まれていく。家族に送ってでも行きたいらしく、ゲーム開始前になると、まるで日本の塾帰りの送迎風景のよう。公民館に集まって何かするより賭け事だし、お酒も飲めるようから盛り上がるんだろうか?案外、賭け事の好きな国民性。

 

わが夫婦は今のところ、一切興味も縁もないけど、年取ったら同じようになるのかな。

街にいながら田舎を楽しめる

我が家はスコットランド首都Edinburghのお隣のModlothian地区にあります。車で5分もすれば、Edinburgh市内。首都でGlasgowについで大きな都市。ただこちらで”都市”とはいっても賑やかな地区はせっまい。実際に都会っぽいのは山の手線2駅分くらいで、それ以外は郊外の住宅街の趣き。

なので、市内でないうちの家は、町ではあるものの結構な田舎。すこーし中心部からはずれれば、青々とした丘、牧場が広がる田舎で、牛やら馬やら羊やら、非常に平和な眺めが広がる。

日本の都市の喧騒とはかけ離れた、人によっては贅沢な環境かもしれない。

ただ、時々、町全体が臭う。牧場から漂う堆肥のかほり。秋冬にむけ、恐らく牧場で準備しているんであろう。今朝は朝からかれこれ半日以上、強烈な臭い。窓をあけるとむせるような臭気で窓もあけられず、何なら二重窓の僅かな隙間をぬって入ってきてる。

一日、強烈な堆肥臭を嗅ぐはめに。町にいながら田舎満喫。ただ、満喫するのは嗅覚じゃなくて視覚だけでいいと強く願う週末の午後。。。

 

ショートステイ

暫く更新してなかったら、はてなブログから更新してませんけどー、というメールをいただきました苦笑。

 

実は先日、双子の男児を出産してバタバタしており更新できませんでしたm(__)m

 

そんな訳で、出産の違いを今回は紹介しようかと思います。数年前に英国王室キャサリン妃の出産報道で驚いた方もいるかと思いますが、自然分娩の場合、母子に問題なければ出産当日来院しその日のうちに退院が基本。それはロイヤルファミリーであろうが変わらないようです。そして驚いたことに、帝王切開であっても翌日退院が基本。

私の場合、双子で逆子と横位であったため自然分娩は危険とされ、否応なしに帝王切開となったんですが、前もって送られてきた案内の手紙に”翌日以降退院”とあって、お腹切って翌日って!?と不安を煽られました。ただ、出産前に行っていた双子向けの母親教室では、双子は未熟児で生まれることが殆どで、出産経験者で誰も翌日退院というのは聞いたことがなかったので、まぁ大丈夫だとは思ってたんですがね。実際、生まれた私の息子たちは未熟児で黄疸やら低体温やら色々あり、こちらでは相当長い9日間入院しました(その入院生活はまた追々紹介しようと思います)。ただ日本にいる義姉や友人曰く、日本で帝王切開したら一ヶ月くらいは入院、安静にすると聞いたので、9日というのは日本だと相当短いそうです。

ただ、入院中、後から病院に来て出産した健康体の母子は、見ている限り、本当に翌日退院していました。しかも普通に歩いて。お腹切って翌日退院…よく考えてみれば恐ろしいですが、皆、嬉しそうでした。

コミュニケーション

渡英して最初、驚いたこと。

 

人懐っこい。いや、猫や犬の話じゃなく、人が。

他人同士であれちょっとしたコミュニケーションが求められる。

 

例えば、スーパーのレジは典型的で、最初は戸惑った。日本だと、よっぽど小さな商店的な地域密着型の常連ばかりのスーパーならともかく、普通はレジは”スピードと効率”が優先。特に後ろに待ってるお客がいればなおさら。店員は黙々とレジをうち、お客もさっと支払い済ませて帰るのが普通。それが当然で、まぁマナーと言ってもいいもんやと思ってた。あえていうならレジ袋のいるいらんという質問くらい。でもそれって別にかいわれでもないし、ごく事務的なもん。

 

それがこちらでは、店舗が大きかろうが、レジで列ができてようが、レジ袋いるいらんの後に、

”今日はいい天気ね~”

”ひどい天気ね~”

”調子どう?いい一日やった?”

”これからどっかいくん?”

等など。

結構な確率で会話がはじまる。

店員は知らん人。最初は、えってなってなんと答えていいのか一瞬わからず、愛想笑いぐらいしかできんかった。

こちらの人は、特にお年寄りはそこから数分話し込んだりする。

これ日本でやったら、後ろの客からクレームがくる。

が、こっちでは日常茶飯事というか普通なんで、特に皆気にすることなく、文句言うこともなく、気長に待ってる。

いらちな私は最初はイライラしたが、そんな会話でちょっと気分が良くなったり、気が紛れたり、寂しさが紛れたりする人いる。それに、その数分で急いでもしゃーない、とすっかり慣れた。

 

スーパーだけでなくて、カフェやレストラン、バス、服屋でも同じような感じ。

 

特に今は妊娠してお腹も大きいので、店だけでなく、道端でも全然知らん人からも”いつ産まれんの?” ”男の子?女の子?それともサプライズ?” ”あんまり無理しなや”とか。

全然知らんとはいえ、なんとなく、嬉しいもん。

(まあ当然みんなが皆、こういうわけではないし、地区なんかによってもだいぶ違う。)

 

効率よりも交流が大事な国。

 

郷に従えない2

郷に入っては郷に従えというけれど、どうしても従えない事、第二弾。

 

全家庭ってわけではないらしいけど、食器を洗う時、洗剤を流さず泡アワのまま乾かす。

洗うといっても、これもいい加減で洗剤を入れた水に、浸け置きだけだったりする。

そんなんでキレイになるんかいな、って思ったら案の定、グラスは曇りがち、カップには茶渋という確率が高い。

洗濯でも洗剤はすすぐのに何故か食器はすすがない。意味がわからんし、そもそも健康に良くないとしか思えない。

旦那の実家では、幸いも洗剤はすすぐ派。が、洗う=浸け置きのため、結構な確率でスプーンやフォークが曇ってたりする。

 

スコットランド版夏祭り

日本は夏祭りの季節。

 

こちらには、勿論盆踊りはない。

そのかわり、こちらには独特の夏のお祭りがある。

 

ある程度の大きさの町(村?)だと、6月から8月の間に、”◯◯(町の名前)show"というお祭りがある。

 

ただ日本とは違うのが内容。

 

羊の毛刈り競争

家畜の品評会

乗馬

etc

つまり、肉牛や乳牛、羊、馬、家禽、兎などの家畜の祭典。

 

が、正直、EdinburghやGlasgowといった大きな市から少し行けば、どれもごくごく普通にいる。

私の職場も田舎にあり、どれも毎日の通勤途中に目にするので、全くもの珍しさもないし、それは私だけではなく、大半の人がそう。

でもShowになると一大イベントなので町中ウキウキした感じになる。

 

6月にはEdinburghの郊外でHighland Showという、showの中でも一番大きな祭りが数日間に渡り催され、家畜の祭典にスコットランド中から人が集まる。しかもこれ、チケット制で入るだけでも結構なお値段。にも関わらず、家畜のために周辺道路が渋滞になったりする。

 

不思議の国スコットランド。。。

 

有り難き制度

珍しく一日中雨のスコットランド

 

臨月に入りお腹も重いったらないので、こんな日はひたすらダラダラ。暇潰しに日本の妊婦さん達のブログや記事を見てたら妊娠出産の費用をみて驚愕。

 

自然分娩で20万円!!!!????

 

嘘やん…

病院によっても違うらしいし、これが帝王切開だったり、分娩に問題があったりすると、もっと高額になるそうな。

 

いや、当たり前やん、といわれそうだが、今回が初妊娠で当初からこっちで出産する気だったので日本での費用を調べなかったんですねえ。いやお金がかかるのは知ってたけど、そんなかかるとは。

 

以前も少し触れたが、スコットランドでは基本的には医療費、薬代は無料。

それは妊婦も同じ。そして妊婦は更に歯医者も無料。日本だと定期検診でも費用がかかるけど、こっちは完全無料。超音波検査も無料。

無料だからいい加減かというと、まったくそんなことはなく丁寧。

 

そして出産も当然無料。自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でも無料。当然、出産方法は選べる。

そして出産前後に長々入院することは、よっぽどのしんこくな状態じゃないとないので入院費用は元々かからないもの。

 

結果的に、親は医療費の心配することなく子供が生まれてからの準備に専念できるし、お金もそっちに回せる。

 

改めて英国医療、ありがたや〜。